この記事を読んでいる方は、
パンケーキスワップ(PancakeSwap)の基本的な使い方を知りたい!
パンケーキスワップ(PancakeSwap)が儲かるの?
などと思われている方も多いと思います。
CoincheckやBitflyerのようなCEX(中央集権型取引所)のみならず、パンケーキスワップのようなDEX(分散型取引所)も使いこなして効率的に稼ぎたいですよね。
今回は、パンケーキスワップについて知りたい初心者向けに、概要と基本的な使い方、さらにパンケーキスワップは儲かるのかを説明していきたいと思います。
また、最近プラットフォームで導入を提案されている、『veCAKE』と呼ばれる新制度に関しても説明していきたいと思います。
パンケーキスワップを初めて使う初心者の方も理解できる記事を作成しましたので、最後までご覧いただけると幸いです。
パンケーキスワップ(PancakeSwap)とは?
パンケーキスワップ(PancakeSwap)とは何か分からない方に説明すると、
パンケーキスワップ
Binance Smart Chain(バイナンススマートチェーン)上で動作する分散型取引所(DEX)。
このDEXはパンケーキスワップの他にもUniswap(ユニスワップ)やSushiSwap(スシスワップ)などがありますが、他のDEX(分散型取引所)と比較しても、取引手数料が安いといった特徴があります。
取引手数料が安い理由については、下の『パンケーキスワップ(PαncakeSwap)の5つの特徴で解説しているよ!
DEXについてはまだあまり理解されていない方もいると思うので、CEX(中央集権型)との違いも交えて下で説明していきます。
AMM(自動マーケットメーカー方式)を採用
パンケーキスワップの特徴的な点として、AMM(自動マーケットメーカー方式)を利用している事が挙げられます。
AMMとは何かというと、
AMM型(自動マーケットメーカー方式)
AMM型とは、従来の株式市場やコインチェックのような取引所で行う『板取引』とは異なり、中央管理機関が存在せず独自のアルゴリズムで仮想通貨の価格が算出されるのが特徴。
暗号資産取引所は、大きく『AMM(自動マーケットメーカー方式)』と『オーダーブック方式(板取引)』に分類されます。
ちなみにAMM型は現在、多くのDEXの基盤となっております。(AMM =DEXではないが)
AMM(自動マーケットメーカー方式)についても詳細は下の項で紹介します。
また、パンケーキスワップ上で独自トークンである『CAKE』を発行している点が特徴ですので合わせて後ほど説明していきます。
DEX(分散型取引所)
DEX(分散型取引所)とは、ブロックチェーン技術を利用する事で、『Coincheck』などの管理機関を通さずにユーザー同士で仮想通貨の取引が出来る取引所のことを指す。DEXに対し、『Coincheck』などはCEX(中央集権取引所)と呼ばれ、これらが顧客の取引情報などを管理している。
そして、パンケーキスワップはDEX(分散型取引所)である為スムーズな取引を行う事が出来たり、CEXでは取り扱っていない知名度の低いアルトコインを購入することが出来るというメリットがあります。
パンケーキスワップ(PancakeSwap)の概要
パンケーキスワップの概要を示した表を用意しましたので、ご覧ください。
サービス名 | パンケーキスワップ(PancakeSwap) |
ローンチ年月 | 2020年9月 |
独自(基軸)通貨 | CAKE(ケーキ) |
対応チェーン | ・BNB Smart Chain ・Ethereum ・Polygon zkEVM ・zkSync Era ・Arbitrum One ・Linea Mainnet ・opBNB ・Base ・Aptos |
取り扱いサービス | ・スワップ ・ファーミング ・ステーキング ・リキッドステーキング ・パーペチュアル ・ブリッジ ・シロッププール ・IFO ・veCAKE(CAKEをステーキングする事で得られるポイント) ・Gauges Voting(VeCAKEホルダー限定で参加できる投票機能のこと) ・NFTの購入 ・宝くじ etc... |
創設者 | 匿名 |
公式サイトURL | https://pancakeswap.finance/ |
公式Twitter | https://twitter.com/PancakeSwap |
公式Discord | https://discord.com/invite/pancakeswap |
上の表を見ると、Uniswapは取り扱っている仮想通貨の種類が1500種類以上と、非常に多いと言うことが分かります。
読者の皆さんはコインチェックやビットフライヤーなどの国内取引所を使っているかもしれませんが、せいぜい20種類ほどなので多さが分かると思います。
しかし、種類が多い分『詐欺コイン』や『将来性のないコイン』が出回っている可能性があるため、吟味が必要です。
そもそもDEXとCEXの違いは?
CEXとDEXの違いがいまいち分かっていない方の為に、下に表をまとめました。
プラットフォームの管理主体 | 取引手数料 | 秘密鍵の管理 | 本人確認 | |
CEX(中央集権型取引所 | あり | 一律に設定 | 必要なし(取引所が肩代わり) | 必要あり |
DEX(分散型取引所) | なし(スマートコントラクト) | その時の需給によって変動する | ご自身で管理 | 必要なし |
上の表のように、DEXはCEXと異なり、管理主体がいないといった大きな特徴があります。これは『スマートコントラクト』の存在があるためです。
スマートコントラクト
スマートコントラクトとは、ブロックチェーンに関する概念の事である。『所定の条件が満たされた時に、それをトリガーとして自動的に実行する仕組み』のこと。日常に置き換えると、しばしば自動販売機(お金を入れるとジュースが出てきて売買が成立する)の仕組みに近い。
DEXではこのスマートコントラクトがある事で、取引所を介さずにアルゴリズムを使って仮想通貨の価格が決定されるとともに、流動性が担保されるわけです。さらに、仲介者がいないため取引手数料を抑えられると言うメリットもあります。
とはいえ、CEXの方がいい点もありますし、DEXが劣っている部分もあります。
例えば、CEXのメリットは、『秘密鍵』を必要としないと言う事です。初心者は秘密鍵を管理するのは大変と思われる方もいらっしゃると思います。
CEXは、取引所(コインチェックなど)が肩代わりして管理してくれるので、その点は安心できるでしょう。
ですのでDEXで秘密鍵を無くしてしまうと、ウォレットに保管していた仮想通貨を永久に使う事が出来なくなってしまう為、リスクが高いといえます。
またDEXは、基本仮想通貨同士での交換となるので、日本円をはじめとした法定通貨での支払いができません。そして、利用するブロックチェーンによっては『ガス代』が嵩んでしまう可能性も生じます。
CEXにもDEXにも一長一短があるので、ご自身の状況に応じて使い分けるのを勧めるよ。
パンケーキスワップの5つの特徴を解説
本項では、パンケーキスワップの5つの特徴を中心に、儲かる理由についても交えて解説していきたいと思います。
AMM型(自動マーケットメーカー方式)を採用
パンケーキスワップでは、上の画像のようにAMM型(自動マーケットメーカー方式)を採用しているといった特徴があります。
流動性提供者が、流動性プールに通貨ペアを預けることによって通貨が溜まっていき、ユーザーが通貨を購入する事ができるのです。
パンケーキスワップを始めとしたDEXはしばしばAMM型を採用しているため、DEX=AMM型と誤解されがちであるが、違う。AMMはあくまで、DEXが任意で採用している一種の『プロトコル』に過ぎない。そのため、全てのDEXがAMM型を採用しているとは限らない点に注意。
オーダーブック方式とAMM型の違いについて
そもそも仮想通貨取引所では、従来の株式市場やコインチェックやビットフライヤーなどのいわゆるCEXで利用されていた、『オーダーブック方式(つまり板取引)』と『AMM型』の2種類に大きく分けられます。
理解を深めるために2つの違いを簡単に説明すると、
オーダブック方式では管理主体(コインチェックなどの取引所)が仲介し、買い手と売り手にマッチング(いくらで売買するか)の機会を与える仕組みのことです。
しかし、この方式では、管理者が仲介するため『無駄な手数料』がかかったり、『マッチングに時間がかかる』などの問題点がありました。
この問題を払拭するために、AMM型がパンケーキスワップでは採用されています。
AMM型(自動マーケット方式)のメリット
上の画像のような『流動性提供者』に対しては、報酬が支払われることがメリットと言えるでしょう。
流動性提供者は『流動性プール』に通貨ペアを預ける事で報酬を得ることができます。
流動性プール
流動性プールとは、一言で言うと分散型取引所が預かる暗号資産の保管場所のことを言う。『流動性提供者』が仮想通貨を預けることで流動性プールが出来る。
例えば、先ほどの画像の場合だと、『BTC/USDT』の通貨ペアを流動性プールに預けることで、流動性を提供しています。
パンケーキスワップでは、流動性提供者が流動性を提供した見返りとして、独自通貨である『CAKE』が得られる仕組みがあります。
独自通貨のCAKE(ケーキ)を発行している
パンケーキスワップでは独自通貨である『CAKE』を発行しているのも特徴です。
CAKEは、パンケーキスワップの独自通貨であり、プラットフォーム上での重要や役割を果たしています。
CAKEはガバナンストークンであり、ステーキングをすることによって投票権を獲得出来たり、高い年利を得られたりメリットがあります。
さらに、IFOに参加出来る権利もCAKEを保有する事によって獲得することができ、新興の仮想通貨を得ることで『先行者利益』によって将来的に大きく稼げる可能性があります。
IFO(Initial Farm Offering)は、BNBチェーンでローンチする新たな仮想通貨を購入する事ができるサービスだよ!
パンケーキスワップでは近年CAKEを使ったサービスが増えてきているので、将来的にCAKEを購入するユーザーが増加する可能性もあります。
BSC(バイナンススマートチェーン)上に構築されている
BSC(バイナンススマートチェーン)
世界的な暗号資産取引所『Binance(バイナンス)』が開発したブロックチェーンを指す。高速でガス代等のコストが低い事として知られている。
上にも書かれているように、BSC(バイナンススマートチェーン)はEthereumチェーンなどと比較して『ネットワークが高速で低コスト』というメリットがあります。
ネットワークが高速である理由としては、『PoSA(Proof of Staked Authority』と呼ばれるコンセンサス・アルゴリズムを採用している点にあります。
本記事では、PoSAについての詳細は説明しませんがこれを採用する事で、結果的に処理速度が上がるわけです。
処理速度が向上すればネットワークも混雑しづらくなるので、『ガス代』もEthereumなどの主要チェーンと比較して安くなります。
ガス代が圧倒的に安い結果、『儲かる』ことにつながるわけです。
近年はEthereumチェーンでガス代の高騰が問題視されているから、安いのは助かるね!UniswapやSushiSwapでは取引手数料が数百円〜千円かかってしまう事があるけど、パンケーキスワップではBSCなので数十円で済むこともあるよ!
ファーミング(Yield Farming)でCAKEを獲得できる
仮想通貨CAKEを効率的に儲けたいなら、ファーミングを検討するのがおすすめです。
ファーミング
2種類の通貨を流動性プールに預けることによって報酬としてCAKE(ケーキ)を得られる仕組み。
パンケーキスワップをはじめとしたDEX(分散型取引所)は第3者を介さないので、直接個人同士が取引をするために『流動性プール』を必要とします。
そもそも、DEXでの取引や貸付を活発化させるためには、この流動性プールに流動性を提供することが不可欠です。
『ファーミング』を行うことで、流動性の提供に貢献しその見返りとして報酬(CAKE)を得ることが出来ます。
ファーミングの流れとしては、以下の通りです。
LPトークンはいわば、流動性プールに通貨を預けた証明のトークンです。このトークンを預ける事でCAKEを稼ぐ事ができます。
ただ、『インパーマネントロス』には注意が必要です。この単語の意味を簡単に言うと、パンケーキスワップのようなDEXに仮想通貨を預けた通貨の価値が大きく上昇したり下落した際に、被る可能性のある損失のことです。
インパーマネントロスを未然に防ぐためには、ステーブルコインのような比較的ボラティリティの低いコインペアを預けることが重要です。
シロッププール(Syrup Pools)でステーキング
シロッププール(Syrup Pools)
ファーミングで獲得したCAKEをステーキングする事で利回りを得られるサービス。
シロッププールを利用することでCAKEをステーキングして『veCAKE』や他の仮想通貨を利息として得ることが出来ます。
veCAKEは2023年11月にユーザーの投票によって可決されたトークンのことだよ!
veCAKEの保有量が上がればCAKEが稼ぎやすくなったり、ガバナンス提案に対しての投票力が上がるので、パンケーキスワップで儲ける上では知っておきたい情報です。
veCAKEについての詳細を知りたい方は、以下のボタンから公式サイトに飛んで、一度読んでみてください。
2023年11月22日に、CAKE Syrup Poolsと呼ばれるサービスが廃止されました。今後は全てのCAKEのステーキングポジションはveCAKEに移行される事は覚えておいてください。
パンケーキスワップ(PancakeSwap)が儲かる理由
パンケーキスワップが儲かる理由としては、以下の通りです。
パンケーキスワップは、通常のステーキングやリキッドステーキングやファーミングや、シロッププールなどの多様なステーキングサービスがあるのが特徴と言えるでしょう。
ロック期間がなく年利が低いステーキングと、高いリスク(仮想通貨のロック期間)を許容することによって、100%以上の年利を獲得できるステーキングもあります。
つまり、上手く運用すれば儲かるということを意味します。
独自通貨『CAKE(ケーキ)』について
独自通貨である、CAKE(ケーキ)について表にまとめましたのでご確認してください。
名称 | CAKE(ケーキ) |
ティッカーシンボル | CAKE |
時価総額ランキング | 86位(CoinMarketCapより抜粋) |
通貨価格 | 333.71円(2023年11月29日現在) |
取り扱い開始年月 | 2020年9月 |
取り扱い仮想通貨取引所 | Binance,VCC Exchange,BKEX,KuCoin,MXC.COM 等(現在国内取引所では扱っていないので注意) |
ご覧の通り、CAKE(ケーキ)はリリース年月は比較的最近であり若い通貨といえますが、時価総額は86位と成長が著しいと言えるでしょう。
仮想通貨CAKEの詳細記事は、今後掲載するから待ってて!
まとめ
今回の記事ではパンケーキスワップ(PancakeSwap)の7つの特徴や具体的なパンケーキスワップの使い方を説明しました。
パンケーキスワップは『AMM型』を採用しており、スマートコントラクトの仕組みによって取引所などの中央管理者を必要としない背景についても知っていただけたと思います。
また、BSC(Binance Smart Chain)上に構築されていることから、他サービスのUniswap(ユニスワップ)やSushiSwap(スシスワップ)よりも大幅にガス代を抑えられることもパンケーキスワップの魅力です。
ですが、実際にパンケーキスワップはDEXで個人で仮想通貨を管理しなければならないので、初心者にとってはハードルが高いのも事実です。
CEXにもDEXにも一長一短があるので、一度両方使って試してみるのもありだと思っています。
この記事のポイント
- パンケーキスワップ(PancakeSwap)とは、2020年9月にローンチしたAMM型のDEX(分散型取引所)。
- BSC(バイナンススマートチェーン上)に構築しているプラットフォームであり、Ethereumチェーンなどと比較してガス代を大きく抑えることができる。
- ガバナンストークンは、『CAKE(ケーキ)』。
- ステーキングやファーミングでは高い年利(100%以上もある)を得ることが可能。
- 2023年11月には『veCAKE』と『Gauges Voting』と呼ばれる新機能が導入された。